本とVAPEと私の生活

苦悩から始まるブログ生活

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VRChatで長期入院の子供を救う?穴だらけの企画にツッコんでみた。

最近VRChatで日本人に出会う事が増えて、色々情報交換とかしてたんですが、えらく議論的な会話をしている集団がいたので入ってみました。

 

今回の記事は、誹謗中傷を目的としたものではありませんと先に伝えておきます。

 

話題になっていたのはこれでした。

camp-fire.jp

キャンプファイヤーというクラウドファウンディングサイトの中の、グッドモーニングという寄付型クラウドファウンディングです。

例えば難病の子供たちにオンラインコミュニティを作ろうとか、待機児童が多い地域に保育園を作りますとか、そうした企画に対し寄付ができるわけです。

私もkickstarter等でたまに出資しているので、ちょこちょこページは覗いたりしてたのですが、今回話題になっていた上のURLのページに関しては、正直に言って実現するのかどうかがわからなさすぎます。

 

 

ツッコミどころ

上から突っ込んでいきましょう。

まずVRを使ったストレスケアやコミュニケーション支援。これは凄く良いと思います。VRは本当にその世界に没入しているかのような感覚を味わえますし、手も自由に動かせます。

ただ、VR酔い等もある為、果たして長期入院するほどの子供たちが遊べるんでしょうか。

 

次、使うツールがVRChatである点。

VRChatは全世界の人々が至る所にログインをして色々な話題で話し合っています。

その中には、例えば人種差別や政治批判、性的用語を連発しているものも多々あります。

そもそも、日本と海外では性に対する捉え方が違う為、下ネタも多いです。私も海外の人と話していると下ネタギャグが飛び交う日もあります。

そんな色々な物がはびこっている世界に、ましてや子供をログインさせ、誰かわからない人とお話をするんでしょうか。

 

年齢が13歳以上である点。

健康に配慮しているのは先程のVR酔いの話からしても良い事です。

ただ13歳といえば中学1年生の年です。多感な時期であり、思春期に突入する時期です。

思春期をどのような形で経験したかはさておき、思春期の子供たちによくある特徴は口数が減り、ストレスを溜め込みやすくなります。

そのストレスは果たしてVRChatを使うことで解消されるのでしょうか。

英語、フランス語、ロシア語、中国語などが飛び交う世界で、果たして「凄く綺麗な世界だ!!」と思えるのでしょうか。私なら萎縮するか余計にストレスが溜まります。

また、VR内にいる友人や家族と話すことが出来ますとありますが、友人や家族なら見舞いに来て対面して話すほうがよっぽど良いのでは無いでしょうか?私立の小学校に行っていない限り、友人は近隣に住んでいるはずですし、家族も例えば仕事が忙しくて見舞いになかなかいけないならVRをしている時間も無いのでは無いでしょうか。

 

支援金の使いみち

100万円の目標金額で購入できるVR機器とPCの数は大体3~4台です。それだけ高級な代物です。

それを例えば10人長期入院の子供がいる病院においたとします。

この企画が成功した場合、10人の子供たちはVRが使いたいとなりますが、おいてある台数は3~4台なので溢れます。

じゃあA君は何時~何時と時間帯を決めたとしましょう。やめる頃にはまだやめたくないという子供や、たまたま当てられた時間に友人と都合が合わずただ一人ぼーっと時間を潰してしまう子なども考えられます。

また、パソコンとVRを使う以上エラーが発生します。その際に対応は誰がするんでしょうか。病院内にVR機器に詳しい人がいれば良いかもしれませんが、まだまだ開発段階のツールと機器にずーっとついていかないといけないので、それはそれでコストがかかります。

 

実行スケジュール

あまりにおそまつ過ぎます。そもそも現段階で病院との交渉はどこまで進んでいるんでしょうか?

おそらくこの記事を見る限りすでに話はついているようですが、どのように設置運用していくかの話が全く書いてありません。

3月中旬からはもう実地調査に入るそうですが、その話はどこまで進んでいるんでしょう?

家族の意識調査は?

子供たちの意識調査は?

VRChatをヘルスケア目的で導入する病院なんて初めてなので取材が入る可能性がありますがそれは誰が対応するんですか?

 

参考資料がなんとも言えない

平成6年の記事って携帯電話がレンタルから買い取りになったような時代です。

平成25年からのアンケート調査に関してはこれがどうVRChatに結びつくのか分かりません。

最後の海外の記事はVRがメンタルヘルスにどう影響するのかを記載した記事ですが、これは自閉症PTSDといったものに対する記事です。長期入院中の子供とはメンタルヘルスを患った子供のことなんですかね。

 

活動報告は?

最初のパトロンが2/9なのでプロジェクト自体が2/9から始まったと仮定して、活動報告がこれまで一切無いことも気になります。

パトロン向けに送ってるのかもしれませんが、もしそうだとしたらなぜパトロン向けだけに送る必要があるのか気になります。

全体に送ったほうがより出資者は稼げると思いますが。

 

他のプロジェクトと比べて 

他のプロジェクトを見たらわかりますが、他のプロジェクトに比べてかなり進行が遅い事からも、おそらく私の記事のようにあれ?と思って出資をためらっている人が多いのでは無いでしょうか?

 

ぱっと思いつくだけでもこれだけのツッコミが入れられます。

これはあくまでこのページに載っていないので、企画運営をされている方は勿論全て調べた上でこのプロジェクトをスタートさせているんだと思います。

 

ただ、プロジェクトを企画運営するために必要な事は思いつく限りの危険性や問題点を虱潰しに潰していくことです。このプロジェクトには書いてないだけかもしれませんが穴が多すぎる印象でした。

 

VRChatをやっているフレンドにインタビューしてみた

こちらでもここまで書いたので、海外の友人、医療関係で働く友人に取材をしてきました。

 

医療関係者

VRを使う事は画期的だと思うし、VRに対する研究も行われているが、まだ実用段階ではない。かえって健康被害になってしまう可能性もある為、かなりシビアに見ていく必要がある。

これをやりましょうと今手を上げてくれる病院はそう多くないと思う。

 

イギリス人

凄く良いと思う。ただ、VRChatには色々な人がいるから、線引は絶対に必要。変なワールドに入ってしまったら大変。

 

アメリカ人

VRChatの開発とコンタクトを取って、プロジェクトに協賛してもらえるよう打診すべきだと思う。例えば日本人オンリーのサーバーを作ってそこでそうした子供たちがいるワールドであると周知する。

そうすれば、そうした子供たちと遊べる時間がある人達が来るんじゃないかな。

 

中国人

中国ではオンラインゲームのしすぎて倒れてしまう人なんかもいるから、ハマってしまうと大変だと思う。退院後、VRがやりたいとなって機器を揃えるにもお金がいるでしょ?入院費と合わせたらすごい出費になるんじゃないかな。

 

どうするべきなのか

私はアメリカ人の意見である、VRChatの開発とコンタクトを取るのが一番だと思います。こういったプロジェクトを進行させているんだけどいえば、もしかしたらプロジェクトに協力してくれるかもしれませんし、出資すらしてくれるかもしれません。

また、どの程度の医療機関から承諾を得ていて、家族の理解は得られているのか等、しっかり報告をすベきだと思います。

お金をもらってプロジェクトを遂行するんですから、出来る限りの情報提供をするのは必要だと思います。

 

まとめ

なんでここまで書いたかと言うと、別に出資するな!!と言いたいわけではなく、しっかり情報提供を受けた上で出資者になるべきだと思ったからです。

もし出資してもいいかもと思った人は、まず疑問点を洗い出して、質問した上で、それが納得行く形であれば出資するべきです。

 

残り30日、どこまで行くのかは見ていこうと思います。